[著者] 宇佐美圭司
[出版社] 筑摩書房
[発行年] 1985年
[状態] B　帯付　ジャケット付　天・小口少シミ
[コメント] ジャクソン・ポロック、岡崎乾二郎、荒川修作、ジャスパー・ジョーンズなど、24人の現代作家の制作現場から、現代絵画の主題をさぐる絵画論。
目次
形態の発生と記憶
形の記憶
価値観を問い直す試み
「主題」回復の可能性
形態学的絵画の予感
形態へ
絵のなかに中庭が　ジャクソン・ポロック「カット・アウト」
空間への一筆書き　岡崎乾二郎「あかさかみつけ」
だまし舟　パウル・クレー「パレッシオ・ヌア」
世界は発散する　荒川修作「Within Verbing/Blankbody/By・・・」
子供・空想・美術館　西武美術館　1981・8
封印された四角形　サム・フランシスの作品から
画布のなかでの発掘　高松次郎「平面上の空間」
虚飾　フランク・ステラ「Mosport」
都会の海図　眞坂雅文「'82技シリーズ」
四つの息　李禹煥「線から」
革命の青春　マレヴィッチ「黒い円」
やがてすべては一つの円のなかに　宇佐美圭司「やがてすべては一つの円のなかに」
橋の梱包、布製の橋　クリスト「パリ市ポンヌフの計画」
記号から暗闇へ　ジャスパー・ジョーンズ「夜警」
場所が形に　保田春彦「砦の構造」
線から空間へ　ルチオ・フォンタナ「Red」
鉛の臭いをさせ、動物行動学に属するもの　若林奮「大気中の緑色に属するもの」
「鳥と魚との有様を見よ」　デビット・サーレ「To Count Steps With」
ゆらめき　地と図の逆転　堂本尚郎「連鎖反応　赤・赤」
ペンチから円に　ジャン・リュックヴィルムウト「カット・アウト」
ダークサイドの反映　フランシス・ベーコン「自画像」
パッションの残り火　クルト・シュヴィッターズ「メルツ　小さな漁師の家」
すぐに見えなくなってしまうものたち　三川義久の作品から
九つの世界の指紋　加納光於「待つこと　それゆえに1」
記号から形態の生成へ
パノフスキーの嘆き
脱主観的な試み
記号のドラマへ
舞いあがる5000年
廃墟
遡行
時の集積の彼方から
あとがき
初出一覧

サイズ：21.3×15.5cm　ハードカバー　207ページ