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明朝活字の美しさ 日本語をあらわす文字言語の歴史 矢作勝美  

明朝活字の美しさ 日本語をあらわす文字言語の歴史 矢作勝美
   
[著者] 矢作勝美
[出版社] 創元社
[発行年] 2011年
[状態] B 函付・少スレ・少ヤケ
[コメント] 明朝活字の源流から現状までの歴史を詳述し、日本語文化の未来までをも見据えた研究書。
目次
一 はじめに
二 日本の活版印刷はどのようにして興ったのか
1 近代活版印刷とは何か
2 本木昌造鋳造活字と出逢う
3 本木昌造による活版技術の導入
4 ガンブルが長崎に伝えた活版技術
5 新街活版所の創業から築地活版所へ
6 官営印刷出版の系譜
1.蕃書調所から印書局の創設/2.印書局の活字販売攻勢
7 一つの画期を迎えた活字の製造販売
8 秀英舎の創業
三 活版印刷の普及を支えた社会的背景
1 木版から活版になった新聞の諸様相
2 活版になった新聞の明朝体
3 「県御用」新聞の発行と活版の普及
4 明治初年の出版事情と翻訳出版
1.明治初年の翻訳出版とその役割
2.東京大学の英文翻刻出版/
3.東京師範学校の創立と教育書の翻訳
4.法律書翻訳における時代の要請
5.「万国史」への渇望
5 教育制度の確立と教科書出版
1.文部省による教科書の自主選択自由使用のすすめ
2.印刷出版活動にあたえた学校教育の影響
3.検定制から教育の中央集権化へ
6 木版を陵駕した活版の指標
7 佐久間貞一『印刷雑誌』を創刊
四 活字とは何か
1 和文活字の種類
2 活字書体の種類と特徴
3 活字の字体と書体について
4 書体形成と漢字
5 種字彫刻による書体形成
6 ベントン型彫刻機による母型製作
7 活字の鋳造と組版
五 明朝活字の改刻による発展への苦心
1 明朝活字の源流 上海・美華書館
2 美華書館の明朝活字
3 活字の倍率関係による多彩な表現
4 揺籃期における明朝体の諸様相
1.本木系初期の明朝体
2.官営印刷の初期明朝体
3.官営印刷の分合活字
4.『改正西国立志編』における活字表現の苦心
5 美華書館の力を借りて進められた築地活版所の第一次改刻
6 印刷局の第一次改刻と『官報』体制の発足
7 築地活版所の第二次改刻を推し進めた人たちとその成果
8 印刷にあらわれた明治初期の言論規制
六 明朝体の二大潮流とその魅力
1 築地体
1.築地体の第三次改刻とその成果
2.第五次改刻によって築地体完成
3 第三次改刻を経て秀英体完成
4 築地、秀英体にみるその特徴
5 明朝体の生命力とその魅力
6 明朝体に抗しきれなかった清朝体
七 日本近代文学と明朝体のタイポグラフィ
1 近代文学の成立とその影響
2 文学の改革と句読法
3 括弧類の役割とその組版
4 近代文学にみるタイポグラフィの発達
八 和文活字の可読性とその研究成果
1 日本人の美意識が反映した活字書体
2 可読性研究の系譜
3 近視予防で始まった教科書の可読性
九 築地、秀英体以降の展開
1 新聞が先導したポイント活字
2 築地、秀英体以降の明朝体
1.大阪活版製造所
2.博文館印刷所から共同印刷へ
3 大正から昭和への移り変り
1.大正期の築地、秀英体
2.今井直一と三省堂の書体改革
3.凸版印刷、文字印刷へ始動
4.精興社タイプ
5 昭和十年代の細型明朝と築地活版所の解散
十 昭和の戦争がもたらした印刷出版界の惨状
1 国家統制下の出版文協と日本出版会
2 印刷文協設立経過に疑念と不安の応酬
3 活字の規格統一と変体活字廃止問題の顛末
4 同業組合機関誌『時報』にあらわれた戦争への道
5 指導層と対照的な同業組合員の声
十一 戦争から解放された明朝活字
1 自由な言論表現活動の出発
2 明朝体の整備を促した国語改革
3 戦後活版の全盛を準備したもの
4 ベントン母型による文字印刷の活気
5 活版全盛を廃絶へ導いた構造改善事業
十二 文字組版のデジタル化と明朝活字
1 文字印刷のデジタル化と活版の終り
2 一九八七年デジタル文字組版の現状
3 コンピュータ組版による年度版出版の現在
1.岩波書店『広辞苑』
2.有斐閣『六法全書』
3.出版ニュース社『出版年鑑』
4 電算写植からDTPの時代へ
5 パナソニック、シャープ新書体の開発
6 デジタル書体改革のために
十三 日本語をあらわす文字言語
資 料 
1 漢字出現頻度調査と表外漢字
2 明朝活字書体一覧
年 表
索 引
あとがき

サイズ:30.2×21.7cm ハードカバー 342ページ

[状態説明]

  1. 美本
  2. 古本としては標準的な状態
  3. 多少の経年劣化(ヤケ・シミ等)はあるが、発行年を考えると許容できる範囲
  4. 状態は良くないが、通読には支障のないもの