[著者] 向井周太郎，羽原粛郎
[出版社] 日本能率協会
[発行年] 1978年
[状態] B　函付・少スレ　謹呈紙付　署名入　天・小口・見返し少シミ
[コメント] デザイン哲学を経営理念を中心にすえたブラウン社という一企業の「造形思想とその背景」を主題とし、その内容のほとんどがブラウン社のデザインポリシーとその展開の紹介にあてられた「ブラウン社のデザイン記録」。
目次
まえがき
ブラウンの顔『そのデザインポリシー』
ブラウンのデザイン哲学とその行動指針
創設者マックス・ブラウンの生涯
1891年誕生、1921年ブラウン社創立から1951年没まで
マックス・ブラウンの生い立ちとその社会的背景
ブラウン社の創設から発展の途まで
弾圧下における製品開発と戦後の再建
エルヴィン・アルトゥール・ブラウン兄弟時代
1951年、デザインポリシーの確立から1967年ブラウン兄弟退陣まで
新しい経営理念の確立に向って
エルヴィンとアイヒラーの理想　真の生活の道具を求めて
デザインの出発点　生活態度としてのデザインマインド
デザイン像確立の具体的目標の設定　ウルム造形大学の協力を求めて
新たなデザイン運動の母体　ウルム造形大学の起こり
環境形成を目標とする総合的デザイン大学の構想
アイヒラーたちのウルム訪問　デザイン運動の夜明けに
ウルムへのデザイン・プロジェクト　住環境との調和の指針
ノル・インターナショナル社の家具との調和
WKの家具との調和
ドイツの住文化と現代家具デザインの成立基盤を踏まえて
社内デザイン部門確立に向けて
新しい製品像の成立過程　その第一ステージ
ウルムが提示したブラウン社のデザインイメージ
ブラウン社内部における最初の新しいデザイン
ブラウンの新しい製品像確立の完成へ向けて
ブラウン社の製品との個人的出会い　その頃の体験から
建築家という新たな流通経路
企業間のデザイン連携による環境づくり
ブラウン兄弟の退陣　デザイン哲学の継承と発展
ブラウンの姿勢
ブラウン社の企業姿勢とその行動指針マニュアル
ブラウン製品デザインの流れ
1958年から1976年まで
ブラウン製品デザインの流れについて
オーディオ製品
エレクトリック・シェーヴァー
家庭用電気機器
写真・光学機器
ブラウンのコミュニケーションとは
ブラウン・コミュニケーションの姿勢とその基準
ブラウン・コミュニケーション・デザインの流れ
1958年から1974年まで
ヴィジュアル・デザイン・マニュアルから
コミュニケーション・デザインについて
マルティプレゼントと企業イメージ
デザインの原点
ブラウンのデザイン原理とその背景
ブラウンのデザイン原理　秩序・調和・経済
デザインの専門性とは？
チームワークの哲学
ブラウンにおけるチームワークの視点
プロトタイプの意味
手と機械の共生思想
ドイツでのデザイン実践の経験から
道具の発想に根ざす始原的メッセージのコミュニケーション
道具のメッセージ　その表現技術開発の一例
コミュニケーションの国際統一化の手法
デザインのゆくえ
生活のメディアとしての企業
1973年以降
アイヒラーの定年とその歴史的意義
第8回世界インダストリアル・デザイン会議を契機に
企業とコミュニティ双利共生の課題
共存の思想　共遍性と個別性
生活のメディアとしての企業
質とはなにか
ブラウン社年譜
あとがき

サイズ：21.2×20.5cm　ハードカバー